別冊少年チャンピオンの感想-後編(11月12日発売 12号)

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絶好調セトウツミ!映画は2016年に全国公開!!

急展開があるわけでもなく、ストーリーが盛り上がる事もなく、ハラハラもドキドキもない。
だけど、なぜか魅了されハマってしまう漫画。それがセトウツミ。かなり中毒性が高い。

wpid-dsc_0692.jpg主な登場人物は二人。瀬戸と内海。

そこそこ明るい性格で、そこそこスポーツもできて、そこそこクラスにも馴染めていて、発想力が優れる瀬戸は、感情を優先するタイプでツンツン頭の天然キャラ。

比較的暗い性格で、そこそこ勉強ができて、比較的クラスに馴染めないが、語彙力が優れる内海は、理屈を優先するタイプで眼鏡のイケメン。

ストーリーは、放課後の河原で、瀬戸と内海の二人でアレやコレやとだらだら話すだけの漫画。

大体は、瀬戸がなにかを提案して、それに内海が渋々ながら付き合うも、いつしか二人して夢中になるといった感じである。

瀬戸は、内海に比べると、どこか抜けている様に感じるが、ずば抜けた発想力と、とっさに捻りの効いた返しのできる瞬発力の持ち主。内海は、そんな瀬戸を高く評価している。

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– 甲子園が大阪にあると思っていた瀬戸に内海がさらっとツッコむ –

逆に瀬戸は、頭脳明晰で冷静沈着、知識豊富で語彙力がある内海の、人間関係に対して冷めた部分を、あまり良く思っていない節が伺える。

あのさ内海 お前そういうところが人間らしくないねん
そのうち痛い目にあうぞ
効率がどうとか受験勉強みたいに言いやがって

瀬戸は時折、それを内海にぶつけるが、内海は理詰めで瀬戸を言いくるめようとする。
交差する二人の主張だが、やはり熱い友情で結ばれた者同士、互いににシニカルなジョークや絶妙な言い回しで面白おかしく笑い飛ばして放課後を謳歌する。

私が瀬戸と内海のやり取りに激しい親近感を覚えるのは、かつての自分と重ねているからだと思う。

そう、友人とくだらない会話で放課後の時間をだらだらと過ごす男子高校生は少なくないのではないだろうか。
一見、無駄な様に思えるこの時間は、実はとても大切でかけがえのない時間なんだと改めて気付く。

こういう時間って大人になっても忘れへんねやろなあと思ったら感謝を伝えたくて

それは、瀬戸が内海に一番伝えたい事なのかも知れない。

第18回手塚治虫文化賞読者賞の候補作にも選ばれたセトウツミ、好評を博して2016年に実写映画化が予定されている。

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1521064.html

なお、秋田書店公式サイトでは試し読みもできるので、この機会にぜひご覧下さい!

花山薫はやっぱり規格外だった!<疵面(スカーフェイス)>

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週刊少年チャンピオンで続く刃牙シリーズの外伝、疵面(スカーフェイス)。

刃牙の登場人物は、皆個性的でそれぞれのキャラクターに華がある。
それもそのはず、ほとんどのキャラクターのネタ元となる個性的な実在人物がいる。
疵面の主人公である花山薫もその一人。

本編にて、主人公の刃牙を後一歩の所まで追い詰めた実力の持ち主。
刃牙は花山戦で、自身の口の中にガラス片を放り込み、朦朧とする意識の中、痛みで気絶するのを堪えたというエピソードがある。
(ちなみに、どれ程の激痛があれど、気絶する寸前には痛覚が機能しなくなるので、この方法では気絶を防げないので良い子は絶対に真似をしない様に…)
ここまでも刃牙に苦戦を強いた花山薫は正に規格外の男である。

まず、握力が尋常じゃ無い。 img_5 その握力は戦闘にも活用していて、花山を代表する技である「握撃」は喰らうと大ダメージ必至である。
握撃とは、相手の身体(主に腕)を掴み、力一杯握ることで「パンッ」という音と共に破裂させるという技である。
はっきり言って花山はバケモノである。

今号では、花山は成人の儀として一人で山ごもりをする事となる。
というか、この風貌と強さで今まで10代だったのである。正にバケモノ。
山ごもりと言っても、花山は煙草を吸って酒を煽るだけで日常と何も変わらずに過ごす。

そこに、バケモノ級の巨大イノシシが花山の前に姿を現す。
見開きで堂々と登場したイノシシだが、もう、出オチでしかない。
このイノシシの運命は判りきっている。

終焉黙示録(オブ・ジ・エンド・アポカリプス)とは!?<魔法少女オブ・ジ・エンド>

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平和な学園生活が、一瞬にして悪夢と変貌する……。 突如として上空から現れた「魔法少女」と呼ばれる謎の存在。

魔法少女は、手当たり次第に人々を惨殺していく。
何者なのか、そして何が目的で、人々を襲うのか。

主人公である「児上貴衣」は高校に通う普通の少年。 授業中、魔法少女の襲来により、教師やクラスメイトが次々と殺害されていく。
片思いの相手も目の前で無残に殺される。

這々の体で校内から逃れるも、目の前に広がるのは正しく地獄絵図。
破壊の限りを尽くされた街と死体の山。
次々と襲い来る魔法少女。

絶体絶命かと思われたが、僅かに残った生存者によって児上は救われる。
ここから、児上は魔法少女と人間の運命を賭けた戦いに身を投じることとなる。

ここまでが前編。 今は新章となり、大人になった児上貴衣が終焉黙示録の謎に迫るというストーリー。
終焉黙示録が何なのかという事は、まだ全てが明らかになっていない。
ただ、それが「とてつもなく恐ろしい力」を手に入れる方法である事は今号で明らかになった。

その終焉黙示録の文献を手に入れた姫路。
姫路は、高校生時代の児上達を襲った魔法少女をけしかけた張本人である。

しかし、新章の世界と前編の世界はパラレルワールド(平行世界)となっているようで、微妙に相関図が異なる。
この先、姫路の目的や前編で謎だった部分が明らかになるのか。

鳴海に一矢報いる!男を見せる牧瀬の一撃!<クローズZEROⅡ>

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小栗旬と山田孝之が出演した映画でおなじみ、クローズZEROⅡ。

コミック版は別冊少年チャンピオンで連載が続いていて、今号では「 鈴蘭 VS 鳳仙」両校の幹部対決が始まった。
そして、牧瀬と鳴海による因縁の対決。

牧瀬はすでに一度、鳴海との対決で敗北した過去がある。
ここで、牧瀬は鳴海に雪辱を果たしたい所だが、果たしてどうなるのか!?

それにしても、平川版クローズは、源治のとぼけたキャラが際立っていて、クローバーの美咲ハヤトそっくり(笑)
これはこれで、すっとぼけた源治にも愛着が沸いて私は好き。

今回は4コマ漫画かと思いきや…<弱虫ペダル SPARE BIKE>

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前号まで金城編だったSPARE BIKE。 今号では金城が自転車に本気になるきっかけとなる人物、小関の話。

それが4コマ漫画風で掲載されている。 金城は卒業するまでは総北自転車部の主将でチームの精神的支柱となった人物。
多少の事では動じない不屈の精神力を持つ人物で「石道の蛇」との異名を持つ。
「俺は強い」というセリフでおなじみ、箱学の主将である福富が、その実力を認め恐れる相手である。

金城が精神的に大きく強くなったのは、中学生の頃に小関と出会った事がきっかけになったと言えるだろう。
今回の話は、そんな金城と小関が出会う前の話となっている。

単なる4コマ漫画ではない。最後に、グッとくるオチが用意されている。

ついに、二人の距離が縮まるのか!?<スピーシーズドメイン>

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スピーシーズドメインは、一言で説明すると「学園もの漫画」 ただ、その学校にはエルフやドワーフやイカロス(翼人)やオーガ(鬼)や色々な種族がいる。

ファンタジー世界の話かというと、そうでもない。
おおよそ、現代の日本をモチーフにした世界観。

そこになぜ、様々な種族が集まったかと言うと、異世界からの取り替え子として、人間界に異世界の亜人が産まれるという設定。

そもそも、「取り替え子」ってなに?という事だが、以下の引用をご参照ください。

取り替え子 (とりかえこ、英語:Changeling)とは、ヨーロッパの伝承で、人間の子どもがひそかに連れ去られたとき、その子のかわりに置き去りにされるフェアリー・エルフ・トロールなどの子のことを指す。

時には連れ去られた子どものことも指す。

https://ja.wikipedia.org/wiki/取り替え子

まぁ、そんな感じで亜人が人間と何ら変わる事なく、ワイワイと学園生活を謳歌して友情を育み恋などにうつつを抜かしているのである。

主人公は風森弦子。
種族はエルフ。 なのだが、見た目だけでその他にエルフらしい特徴がまるでない。
本人は、それを気にしていて、エルフらしく振る舞うのに必死であった。

そこに、クラスメイトの大機発彦が現れた。
大機は人間だが、瞬間移動、壁のすり抜け、スマホをかざすだけで傷の完全治癒など、もはや到底科学とは呼べない現象を、科学として次々と発明する。
それが風森にとっては魔法のようにしか思えないが、科学至上主義の大機は魔法の存在を完全否定する。

魔法に憧れる風森と、魔法を完全否定する大機。
この正反対の二人の距離が、徐々に近づいていくのかどうかも見物である。

風森はいつもクラスメイトに囲まれて賑やかである。

逞しい髭を蓄えたドワーフの女子である土和 アンリミテッド。
飛べないイカロス(翼人)の女子、羽井 美根。
ぶっきらぼうで馴れ合いを嫌うが、大機の発明に興味津々で鬼(オーガ)の男子、魅重義 泰岩。
思った事を何でも口を滑らせる正直者の人間、田中 好朗は人間でクラスのムードメーカー。
人間とエルフのハーフで、いつも周囲を茶化して楽しんでいる蛍樹 六花。

そんな個性的な友達と「クリエイティ部」なる、大機の発明品を楽しむ事を目的に設けられた、便宜上の部活に集まって和気藹々としている。

今号は、夏の海という場所柄か、開放的になったクリエイティ部のメンバーは、それぞれが秘めた恋心を再認識するかの様に、相手への想いを強める一幕があった。
周囲でクリエイティ部の男女が和気藹々とする様を眺めて風森が一言。

「私ももしかしたら」
「好きになったりするのかしら」

大機に対する淡い想いを胸に抱く様になる。
ただ、大機は発明以外には無頓着で、到底、風森の気持ちに気付きそうにない。

この二人の仲は、今後どうなることやら…。

師匠から教わった修行の意味をついに見つけた馬頭丸。そして覚悟を決める<百足>

wpid-dsc_0698.jpg 百人の悪党により結成された、百足と呼ばれる集団。

百足が襲った村には、誰一人として生存者が残らないと言われている。

主人公の馬頭丸は、百手無双流の使い手。
百手無双流とは、戦いの場において、相手の攻撃から反撃までを一手とし、瞬時に百通りのパターンを予測して戦うという武術流派。
裏を返せば、何通りもの死を常に予測するという覚悟の武術。

相手を殺す事に執心する百足に対し、身を守る事に全てを賭ける馬頭丸。
手練れの悪党が集まって結成された集団でも、馬頭丸の圧倒的強さを前にして、半分近くの仲間を失う。

週刊少年チャンピオンでケルベロスを連載していたフクイタクミ渾身の連載。
そして、今号は大好評御礼 巻中カラー。

旅の道中で馬頭丸が世話になった村を中心に物語は進む。
その村に住む娘、お泉と弟の田彦は馬頭丸のために山菜を採りに山へ向かう。
しかし山には百足の魔の手が忍び寄る。 馬頭丸はお泉と田彦を守るため、自身も山へ向かう。

出会う者は皆、容赦なく殺害する事を信念として掲げる百足は、馬頭丸にも出会い頭、その凶刃を振るう。
しかし、馬頭丸の敵ではなかった。馬頭丸に襲いかかった一小隊は、瞬く間に全滅。

百足が村に忍び寄っている事を確信した馬頭丸は、お泉と田彦の身を案じる。
一刻も早く二人に会いたいが、その行く手を百足が阻む。

次々と襲い来る百足。それを迎え撃つこと42人。
ついに、馬頭丸と二人は再会を果たす。しかし、百足は残り52人。

この先、馬頭丸は二人を守り抜くことができるのか。

まだあった!新兵器の隠し球!<サンセットローズ>

wpid-dsc_0699.jpg 週刊少年チャンピオンで大人気だった海賊漫画「フルアヘッド!ココ」

海賊冒険漫画の先駆け的存在で、1997年に連載開始されたONE PIECEより、フルアヘッド!ココの方が若干早く連載開始した。(チャンピオン読者としては、そこが重要で、絶対にONE PIECEのパクリとは言わせないぞ!!)
その、フルアヘド!ココの8年後の話として描かれる外伝的漫画が今作、サンセットローズ。

フルアヘッド!ココの登場人物であるジョン・バーツの存在が、今作の時代では伝承として語り継がれている。
その他にも化獣や巨獣の存在も伝承として語り継がれている。

今作の主人公、チェリー・ブラッサムは、どこかキャプテンバーツを彷彿とさせる豪胆さがあり、知略にも長けている。
武器に弓矢を使うが、弓矢には仕掛けが施されており、ここぞという時に隠し球として、その真価を発揮させる。

ちなみに、今の弓矢は2代目で、前の弓には仕込み刀が搭載されており、剣の様に扱うことができた。
他の海賊からも恐れられるフィフス・ボーンズのキャプテン、バグロスとの戦いの前に、弓を巨大なブーメランに変形させて放ち、敵兵を一気に戦線離脱させる。
今回は、その弓矢のもう一つの隠し球を繰り出す。

フルアヘッド!ココの時から、まさかの展開が連続して驚かされていた。
今作も、どんでん返しの連続で、今後も読者を楽しませてくれるであろう。

流石は米原先生、伊達じゃない。
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「絵はプロレベル。話はまんがをバカにしているとしか思えません。」

「羽根憑き」にて奨励賞を受賞した「侵略!イカ娘」の作者である安部真弘に対する米原先生のコメント

祭壇星座のハクレイは、ただの白銀聖闘士ではない!<聖闘士星矢 冥王神話外伝>

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「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」は週刊少年チャンピオンで手代木史織によって連載されていた漫画。
今作は、黄金聖闘士を主人公にした外伝である。

まず、私は「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」(以下、手代木星矢)が大好きである。
なんせ、登場キャラが格好良い。

私は、車田正美先生による元祖星矢にも熱狂した世代であるわけだが、とにかく熱い元祖に対して、手代木星矢は美形揃い!
特に黄金聖闘士が格好良い(牡牛座のアルデバランも格好良いですよ)

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(車田先生は蟹座になんか恨みでもあるのかな…)

その、手代木星矢に登場する黄金聖闘士の一人一人を主人公にしたシリーズ連載が「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝」である。

脇役でも圧倒的な存在感だった黄金聖闘士が、更に一人一人を主人公にして聖戦前後のエピソードが綴られたものだから、そりゃもう大興奮必至!

12号では、後の教皇であるハクレイを主人公にしたストーリーとなる。
ハクレイの世代という事は、テンマの一つ前の世代であり「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝」の先輩の黄金聖闘士が登場する。

これがまた、ハクレイの世代の黄金聖闘士も美しい!
敵として登場する牡牛座のゲートガードはもちろん、フランキスカは牡牛座なのに美形!(アルデバランも格好良いってば)

今作の主人公、ハクレイは白銀聖闘士。
実力は「黄金聖闘士と並ぶ」と評され、その人格も周囲から認められているが、ハクレイはそれをおくびにも出さない。
それが気に食わない様子のゲートガード。ハクレイに黄金聖闘士との差を見せつけ圧倒する。

しかし、白銀の祭壇星座(アルター)には、まだ明かされていない真の力が隠されているらしい…。

今号の一言感想

  • SAND STORM SLUGGER:野球漫画って、大会前の練習部分はあんまり面白いと感じないかも。
  • みつどもえ:久々に三十路(海江田先生)が登場。三十路、子供相手に本気になって大人げない。
  • 少女聖典 ベスケ・デス・ケベス:特に感想なし。
  • 別冊  木曜日のフルット:今号もフルット可愛い。

今月号の総括

まさか、前編後編に分かれるとは思わなかった!
それと、たかが感想記事を書くのにこんなにも時間がかかるとは思わなかった!

まぁ、今回は感想と言うよりも漫画の概要の紹介という感じになった。
それも、この記事を機に別冊少年チャンピオンの読者が増えれば嬉しいという期待があるから。
最近は、正直なところ週刊少年チャンピオンよりも、別冊少年チャンピオンの方が面白いと個人的に感じる。でも、思い入れが強すぎた!流石に情報を詰め込み過ぎた!

来月号では新連載のゲッターロボが始まるし、益々楽しみ!

(次回からは、2~3作くらいピックアップして他は一行感想に留めるかも…)


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