窓の向こうの景色

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ブログの記事数を水増しするために、今から4年前(2011年)に私が寄稿した年金に関する記事を原文まま転載します。


http://www.yasushi-studio.com/the_weak/2011/03/post-36bb.html

とある部屋の中から、外の景色をとある二人が眺めている。
二人の視線の先には、綺麗な海岸が広がっている。
視線の先にあるのは、紛れもなく海岸だ。

部屋の外から、部屋の中の二人を眺めている人がいる。
一人は健常者、もう一人は身体障害者。
視線の先にいるのは、紛れもなく二人とも同じ人間だ。

しかし、外から部屋の中を眺めいてる人にとっては、一人は健常者、もう一人は障害者と捉える。
外から見た者にとっては、二人を無意識にも線引きしている。部屋の中の二人の目に写る景色は同じなのだが。
病を患う当事者にとって、目に写る景色は健常者と同じ景色。

同じ社会に暮らし、同じ社会で生活を営んでいる。
病者にも、社会で皆と一緒に生きる権利は当然ある。
病者であろうとなかろうと、一人の人間に変わりなく、それ以上でもそれ以下でもない。

全ての人に平たく、幸せを追求する権利がある。
そこに格差はあってはならない。

日本の社会制度に、障害(基礎)年金制度がある。
この制度は、心身にある程度の障害を持ち、生活の維持に支障を来すと認められた場合に、審査を経て支給される制度である。
しかし、この障害年金制度の中にも格差がある。

審査をする側の裁量や財政の懐具合によって、本来受けられる重度の病者であっても受けられないケースや、その逆に、働けるだけの症状でも受給を受けているケースもある。
何故、障害年金受給の中で、この様な格差が生じるのか。
行政の年金制度は未だ盤石では無く、改善の余地がまだまだある。

むしろ、現在の年金制度は脆弱と言っても過言ではない。
今の年金行政に、真に弱者を救済する気概が感じられない。
公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人は、株や証券の運用で1兆9536億円の運用損失を出した。
その他、杜撰な管理で非存在者へ年金を支給し続けた。

それらの穴埋めのためか、国土交通省所管の独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が抱える約1兆5000億円を年金運用に補填しようと画策している。
そう、全く畑違い場所から、年金に補填しようとしているのだ。
「宙に浮いた年金記録」は皆さんの耳にもよく馴染んだ言葉であろう。

如何に、行政の今までの年金運用が杜撰で怠慢なものだったかが伺える。
最近は、障害年金受給の審査が厳しくなった、あるいは、等級が下げられた、過去に通った様な症例でも通らなくなった、病状の如何無しに受給を打ち切られた等、明らかに裁定基準が厳しくなった様に伺える声を良く耳にする。
これは、年金運用が立ち行かず、財布の紐を固くしているとしか思えない。

障害年金を打ち切られる事によって、セーフティーネットからこぼれ落ちた社会的弱者は、社会に見殺しにされたも同然なのだ。
しかし、日本年金機構からは何の声明も弁解もない。
こうして、知らず知らずの内に障害年金受給を、受ける立場の中にも格差が生まれているのだ。

私は思う。どんな境遇の人であっても、窓から眺める景色は美しいものであらねばならない。
病める者、貧困に喘ぐ者、不遇な家庭環境にある者、他者から迫害される者、どんな境遇であっても、皆平等に美しい景色を眺める権利はあり、それを遮断される事はあってはならない。
一人の力は、かくも無力だ。一人の声はかくもか細いく喧噪に掻き消される。

だからこそ、手を取り合って大きな束になり、皆で支え合う社会を築くために、この問題に関心を持って欲しい。
社会に存在する全ての人が当事者だ。多くの人は病院で生まれ、人生の終わりで死に直面する時も何らかの形で医療の世話になる。
医療は、人の人生に欠く事が出来ないものだ。

もう一度言う。医療や福祉は他人事ではない。皆が当事者なのだ。
今一度、医療や福祉について、真剣に考えるべきではないだろうか。
そして、皆が幸せに、窓の外の同じ景色を眺められる社会を築いて行く事が理想ではないだろうか。


手前味噌ですみません。ここまでです。

相変わらず誤字やら文法ミスやら目立つ乱文ではありますが、我ながら、要点をすっきりまとめられていると思います。
前の記事が長すぎたので、初心に返って、記事を簡潔にまとめる事を意識しなくちゃなららんと思い返した次第であります…。
私の記事が冗長だ!とか、ボリュームが足りない!とか、なんでも構いませんのでコメント欄にて各記事にフィードバックを頂けると大変有り難く存じます。

何卒、宜しくお願い致します。


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